会員様にIDタグを発行し、衣服に取り付けていただきます。
保護された際にご自身のお名前や住所を思い出すことができなくとも
「おかえりねっと」が身元を保証することで、ご自宅へ帰ることができる
プランです。

登録した方が「身元不明人」になって保護をされた場合、「おかえりねっと」の会員だとわかるものなのですか。

IDタグに「おかえりねっと」の会員であることと会員ナンバー表記することで誰が見てもおかえりねっとの「ID」をもった会員だということがわかるようになっております。

2014年6月のNHKニュースを見て愕然としました。「なぜ、こんなことが起こるのだろう…」と。認知症やその疑いがあり、徘徊などで行方不明になり身元が分からないまま施設などに保護されている方が10,000人に上ることが分かりました。こうした状況の中、”行方不明になっている自分の家族もどこかで保護されているのではないか”と希望を持つ人が数多くいることも知りました。そのテレビ放送で家族を捜す姿を追うと、身元が分からない人を保護していると思われる自治体や介護施設に一軒ずつ電話で問い合わせを行っているのです。ただ、今の日本では手がかりを得るのに「個人情報」という大きな壁があり、家族でも情報を教えて貰えないのです。また、身元が分からない人はそれぞれの自治体で保護されていますが、その情報を全国で共有する仕組みがなく、どこにどのような人がいるのか、家族が自分たちで調べなければなりません。現在、日本には30,000件を超える介護施設があり、その中から捜し出すことはとても困難です。
そこで、私たちは家族の了解を得て、顔写真などの情報を公開し、問い合わせの窓口を一本化すれば捜すことができるのではないかと考えました。そして認知症高齢者等を抱える家族、老人ホーム在職者、デイケアサービスのヘルパーさんなどへのインタビューを基に、問い合わせ窓口となる「おかえりねっと」を開設することに至りました。
個人情報はとても大切ですが、認知症高齢者等が行方不明になると命にかかわることとなりかねません。認知症高齢者等の命を優先し、家族のもとに帰っていただくことが大切です。誰でも他人ごとでは済まされない年齢になるのです。「迷い人」「身元不明者」を一人でも減らし、少しでも早く家族のもとへ帰ることの力になれることを願っております。

両親のために何ができるのか。腰を据えて考える機会はあまり持ってきませんでした。高齢者の4人に1人が認知症と言われている世の中で、私の親が徘徊をしないという保証はどこにもありませんし、突然徘徊をしてそのまま行方不明にならないという保証もどこにもありません。そのようなことが自分の身に起きるわけがないと慢心して過ごしている場合ではないと認知症問題は私に教えてくれました。
深刻な認知症になる前にできることは沢山あります。元気なうちに両親と旅行にでかけたり、美味しいものを食べたり、素敵な思い出を作ること。
自分自身がしっかりと生きていることを見せて安心させること。認知症を予防したり、なったときのために保険として今のうちにやれること。その選択肢の中の一つに「おかえりねっと」があるのだと思います。
裸で徘徊する人は数少ないと聞いています。身につけている衣類にタグがついていれば保護された場合、家に戻ってくる保証となります。生きているのに身元不明人として介護施設で過ごすということは家族との貴重な時間が奪われることにもなります。自分自身が認知症になって徘徊した場合、二度と家族に会えない可能性があることはとても恐ろしいことです。
認知症になっても、なっていなくとも、生きている時間は大切な人と過ごして生きたい。そのためにできることを今から始めてみてはいかがでしょうか。